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シミ、色素沈着

シミ、色素沈着

シミや色素沈着、ニキビなどの肌のトラブルを知る前に、まず正常な状態を知る必要があります。私たちの肌は約6週間のサイクルで新陳代謝が行われています。これを「ターンオーバー」といいます。

まず表皮の一番奥にある基底層というところで新しい皮膚細胞ができます。それが約4週間かけて、成長しながら角質層に向かって押し上げられて肌になります。約2週間後、それが垢(アカ)、古い角質となって剥がれ落ちて排出されていきます。

シミや色素沈着の原因

シミや色素沈着の原因物質はメラノサイトという細胞が作り出すメラニンの沈着です。ターンオーバーが正常に働いていれば、メラニンも垢や角質とともに排出されます。しかしターンオーバーが停滞したり、メラニンの生成量が増えたりすると、メラニンが皮膚の中に蓄積して、シミや色素沈着になってしまいます。これを治すためには、メラニンの生成量を落とし、ターンオーバーを正常にしないといけません。

シミの種類

① 日光性黒子(老人性色素斑)

紫外線を浴び続けてできるシミで、シミの中で一番多いです。紫外線から肌を守るためにメラノサイトが活性化してメラニンを生成します。紫外線を過剰に浴びてメラニンを過剰に生成したり、加齢によってターンオーバーが停滞するとメラニンが停滞して肌に色素沈着がおこり、シミになります。

② 炎症性色素沈着

ニキビやケガなどで皮膚に炎症が起きたところに色素沈着が起こり、シミになったものをいいます。肌に炎症が起こると、その刺激でメラノサイトがメラニンを生成します。このメラニンが正常に排出されず、肌に残ったものがシミとなります。基本的に炎症が収まって、赤みがひいた後にシミが現れてきます。ニキビを潰した跡、洗顔やクレンジングで肌をゴシゴシこすったり、強い力でマッサージしたり、脱毛したり、いろいろ肌にストレスをかけると、肌に炎症が起こり色素沈着が起こります。炎症性色素沈着は時間がたつと自然に薄くなることも多いのですが、かなり時間がかかる時もありますし、日焼けしてしまうと、逆に濃くなることもあります。

③ 肝斑

女性ホルモンのバランスが乱れて起こるシミのことをいいます。女性ホルモンが乱れることによりメラノサイトが活性化し、メラニンを多く産生します。主として頬骨付近に薄茶色のシミが左右対称に現れます。ストレスなどでホルモンバランスが崩れて、シミが濃くなったり、妊娠やピルの使用で発生したりします。日焼けでさらにシミが濃くなりますので注意が必要です。

④ そばかす

白人に多く見られ、遺伝的素因で発生すると言われています。日本人は色白な人に出来やすいです。5~6歳ぐらいから発生し、思春期には濃くなり、以降は徐々に薄くなる傾向にあります。頬のまわりを中心に薄茶色の細かい斑点が散らばるように発生します。顔以外に日光のよくあたる、肩、首の裏から背中、胸元、腕に出現します。

色調によるシミの深さ

シミは濃かったり、薄かったり、黒色や青色、茶色、灰色だったり色々あります。これはメラニンの量とメラニンが存在する場所が関係しています。基底層より深部の真皮にメラニンがあると灰色や青みがかって見えます。基底層より深部にメラニンがあると、ターンオーバーで排出できないためにシミが残ってなかなか消えません。これを治療する方法はレーザー治療となります。基底層より浅い所にメラニンがある場合、茶色や黒みがかった色になります。この場合、ターンオーバーによってメラニンが排出されますので、薄くすることが可能となります。

シミを薄くするためには・・・?

シミ、そばかすなどの色素沈着はメラノサイトでメラニンが過剰に産生されたり、肌のターンオーバーが停滞することによってメラニンが肌の中に溜まって起こります。

① よってメラニンの生成を抑えないといけません。その方法は色素沈着の原因である紫外線を浴びないように日焼け止めをぬったり、メラノサイトからメラニンを放出させないようにしないといけません。

② 次にターンオーバーのサイクルを正常にすることが大切です。

③ あと、メラニンは体内で酸化することにより、色素沈着が濃くなります。つまり酸化したメラニンを還元(元に戻す)ことによってメラニンを薄くします。戻す方法としてビタミンCが有効(内服>外用)と考えられています。

シミ、色素沈着に対する当院の治療方法

前述したように、シミ、色素沈着の予防、すでに存在しているものに対する治療はメラニンを生成させないようにして、ターンオーバーを活発にしないといけません。

① UV lock(飲む日焼け止め:サンソリット社)

シトラス&ハーブの複合成分で、ビタミンC、ビタミンD、プロテオグリカン、葛花抽出物、シルクペプチド、白キクラゲエキスなどを配合し、1日1粒日差しから全身を守ります

飲み薬だけでは少し効果が弱いので、塗る日焼け止めの併用お勧めします。また、抗酸化作用脂溶性抗酸化作用抗炎症効果があり、紫外線による肌の赤み減少のみならず、

肌のシワの深さの減少肌の粘弾性の増加肌の酸化の抑制期待出来ます。

② ハイドロキノン

ハイドロキノンは、1940年に工場で集団発生した「白斑(はくはん)」の原因がハイドロキノンであったことから発見されました。作用機序としては、メラニン色素の合成に関わる酵素の活性を抑制し、加えてメラニンの産生細胞そのものを減少させることで、シミを漂白すると言われています。

では、どんなシミによく効くのでしょう。まず太陽の光がよく当たる部位に出現する「日光性黒子」、女性でよくみられる「肝斑(かんぱん)」です。また慢性的な湿疹や火傷の後に生じる「炎症性色素沈着」にも効果的です。これらのシミにハイドロキノンは効果がありますが、さらに効果を上げるためにトレチノインとの併用療法があります。トレチノインは、強力なメラニン排出効果があり、ハイドロキノンと併用することで、薄くなったり消失させることができます。しかしトレチノインは強い薬効のため、塗った部分がかぶれる可能性があります。

 顔全体に淡いシミが多発している方などは、顔全体にトレチノインを塗るのはおすすめできません。その場合、ハイドロキノンのみを使用するか、ピーリングを行うことをおすすめしています。

ハイドロキノンはよい薬ですが、万能薬ではありません。シミの原因であるメラニンは、表皮、真皮、脂肪層のどこにでも存在します。ハイドロキノンで漂白効果が得られるシミは「表皮のシミ」になります。

イメージとして「平坦な茶色いシミ」はハイドロキノンの効果が得られる可能性が高く、皮膚の深層シミは見た目には黒く青く見えたり、盛り上がって見えることが多く、レーザー治療が適応になります。

また、どの薬でも言えますが、副作用もあります。細胞毒性があるため、使用方法を間違えると皮膚に悪い影響を及ぼします。ハイドロキノンは濃度が高くなるほど漂白効果は高くなりますが、副作用の出現頻度も高くなります。

そのため市販のクリームや化粧品ではハイドロキノンの濃度が制限されており、処方薬の100分の1程度となっています。主な副作用は肌の赤み、ひりひり感、かぶれです。また傷やできものなどがある部分にハイドロキノンを塗布することで傷などが悪化することもあります。さらにハイドロキノンは一度開封すると品質が徐々に落ちますので長期保存ができません。またハイドロキノンを塗った後、強い紫外線に当たると、ハイドロキノンを塗った部分のシミが濃くなることがあります

漂白効果副作用のバランスを考慮した結果、推奨される濃度は「4%程度」であり、当クリニックでも「4%のハイドロキノンクリーム」を採用しています。 肌の状態、性質は個人差がありますので、初めてハイドロキノンを使用する時、特に敏感肌の方は、まず腕などに少量塗って「かぶれないか?」を確認してから使用することをお勧めします。

使い方ですが、ハイドロキノンは、基本的に1日1回夜の洗顔後に使用してください。一番注意しないといけない点は、ハイドロキノンは紫外線に当たると逆にシミを濃くしてしまいますので、使用は夜だけにして、朝は日に当たる前にかるく洗顔してハイドロキノンを落としてください。

またハイドロキノンを使用している間は、日焼け止めを使用してください(SPF20以上が推奨されています)。顔全体の美白効果を期待する場合は、洗顔後、化粧水や乳液で肌を整えた後に、顔全体に薄く塗りましょう。部分的なシミに使用する場合は、シミの部分の塗るようにしましょう。トレチノインと併用する場合は、先にハイドロキノンをシミより少し大きくぬって、その後トレチノインをシミと同じ範囲に塗るようにしましょう。

③ スキンピールバー(洗顔、角質ピーリング:サンソリット社)

UV lockやハイドロキノンはメラニン生成抑制が目的の製品です。すでに存在しているシミ、くすみはピーリングによりターンオーバーを促進させて古い角質とともに除去しなければなりません。

ピーリングは大きく以下の2つに分けられます。

  1. あかすり ・ レーザー
  2. ケミカルピーリング(薬剤を用いたピーリング)

一番いいのは病院でレーザー治療を受けて、そのままピーリングを受けることです。しかし、そうなると費用がかさみ、通院も大変で継続性がなくなってきます。そこで日々の洗顔でお手軽にピーリングができるスキンピールバーがおすすめです。

グリコール酸配合のピーリングソープで、きめ細かな泡が古い角質を洗い流します。 角質の肥厚しやすい 肘、膝、かかと、そして背中のニキビなどにも使用できます。常は泡立てて泡をなじませたあと、すぐにこすらずにゆすぎます。ゴシゴシこすらずにサラーっと流すだけで、つるつる美肌になります。また週に1~2回、よく泡立てて顔に泡をのせたまま2~3分おいてから、すすぐ泡パックもお勧めです。

スキンピールバーは4種類あり、お肌の性質、症状で使い分けるがベストです。

  1. スキンピールバーAHA
    角質ケア成分AHA(グリコール酸etc)※1を1.0%配合のピーリングソープ。ピーリングに慣れてきた肌におすすです。
  2. スキンピールバーAHAマイルド
    AHAを0.6%配合。ピーリングビギナーや乾燥肌・敏感肌の方にお勧めです。
  3. スキンピールバーティートゥリー ⾓質ケア成分AHA1.0%に加え、ティトゥリーオイル※2を配合。古い⾓質を洗い流し、肌を清潔に保ちます。ニキビや過剰な皮脂にお悩みの方におすすめです。
  4. スキンピールバーハイドロキノール グリコール酸に加え、ハイドロキノンBHA(抗酸化剤)※3を配合。毎⽇のピーリング洗顔で古い⾓質を洗い流し、みずみずしい素肌へと導きます。くすみにお悩みの方にお勧めです。

※1. AHA :サトウキビから抽出されたグリコール酸やサワーミルクの乳酸、柑橘類のクエン酸などを主とした酸で、古い角質を取り除いて肌本来のキレイになろうとする機能をサポートします。ただし酸なので、敏感な肌や傷がついた肌だとヒリヒリすることがあります。週1~2回ほどの洗顔がよいと思います。また洗顔後は必ず保湿剤を塗らないと肌がパキパキになります。
※2. ティートゥリーオイル(ティーツリー油) : オーストラリアで古くから使用されてきた精油で石鹸に配合することで皮膚の汚れをしっかりと洗浄します。 ※3. BHA : サリチル酸を主とした酸で角質軟化による角質剥離作用、防腐、抗菌作用があります。

これらの商品は、即効性はありません。日々のお手入れを継続することにより徐々によくなってきます。夜、スキンピールバーで洗顔し、保湿してからハイドロキノンを気になるところに塗り、朝、軽く洗顔してハイドロキノンを落とし、日焼け止めを塗り、UVlockを飲んでいけば、徐々に綺麗なお肌になっていくと思います。 シミやくすみが気になる方は、お電話でお問い合わせください。

電話番号: 078-230-1122